
【アメリカ看護】日本・アメリカ国際看護師の求人・就職採用の実際
こんにちはカメナースです。
カリフォルニア州アメリカ国際看護師の交流会が開かれました。
交流会はピア・サポートの役割を果たしています。
「ピアとは」英語の「peer」で仲間、対等、同輩を意味します。「サポート」は英語の「support」で援助を意味し「仲間同士の支え合い」を表します。
年に1、2回の頻度で会場貸切で集合し(2021年〜はZoomミートアップ)
- ナースプラクティショナーの先輩からアメリカ最新の看護情報シェア
- アメリカ看護師からの口コミ求人情報、職場の近況報告
- アメリカ生活情報のシェアなど

会場の準備、仲間同士の支え、励まし、日頃のストレス発散、愚痴り、後輩のサポート、プレゼント交換もしたりと大好評の交流会です。現在は100人以上が会へ登録中。
アメリカ国際看護師の交流会への参加者
- アメリカ国際看護&ナースプラクティショナー ( NP )
- アメリカ国際看護師( RN )
- 日本人アメリカ看護留学生
- 日本人看護師
ロサンゼルス近郊で、アメリカ国際看護師やナースプラクティショナー、医療関係者の方、ご連絡お待ちしてます。


- 日本人アメリカ国際看護師のアメリカ就職採用状況の実際
- アメリカ看護新人ナースのアメリカ就職採用状況の実際を
紹介したいと思います。
日本人アメリカ国際看護師のアメリカ就職採用状況

日本の看護師免許を持っている看護師さんのアメリカ就職採用までの道のり
アメリカ看護師資格試験(NCLEX-RN)対策コースを受講。対策コースに通っていた間は、勉強と合わせて、ボランティア活動。
対策コースを卒業後、アメリカ看護師資格試験に合格。
合格後に、CPT(Curricular Practical Training)を取得してインターンシップをする。
CPTの期間中に、ホームステイしていた先の息子さん(アメリカ人)とお付き合いすることになり、付き合って1年後に国際結婚が決まる。
国際結婚、配偶者枠でアメリカ永住権(グリーンカード)を取得
日本人看護師、モテモテです。
ラブラブな生活と自分のやりたい看護をアメリカでも実現。
周りには、配偶者枠で永住権を取得した看護師が圧倒的に多いです。
やりたいことを実現するために、コツコツと異国の地で頑張る姿、デートよりボランティアを優先する、誰にでも優しい思いやりのある彼女の姿をみて、付き合い始めた早い段階で、旦那さんは彼女と結婚しといと思っていたようです。
By 旦那さんからのプロポーズの後に言われた言葉
国際結婚による配偶者枠でのアメリカ永住権取得は、現在でも取りやすい方法になっています。
アメリカで産まれて日本で生活している人など、もともとアメリカの永住権を持っている。このような方がアメリカ看護師免許を取り、さらに日本での『看護経験』があると、アメリカでの就職先はすぐに見つかる人がほとんどです。
日本の看護師免許を持っている看護師さんの得意分野でアメリカ永住権を取得までの道のり

アメリカ看護師免許試験(NCLEX-RN)に合格。
永住権のスポンサーまでしてくれる就職先がなかなか見つからず。アメリカの短期大学へ行き、短期大学を卒業。OPT ( Optional Practical Training ) を取得して、アメリカ大手の治験会社でインターンシップをする。
スポンサーってなんですか?
と思われる方もいらっしゃるかもしれないですね。
スポンサーとは雇い主のことです。
通常、看護師の場合は、病院やクリニック、治験や製薬会社などの企業がスポンサーになります。
治験では、点滴ルート確保や投薬前後の採血など、患者さんの血管へアクセスすることが多い。日本で看護師経験がある彼女は、採血などの看護技術は経験者として申し分なしですと太鼓判を押されたそうです。
日本で看護師経験があると、アメリカネイティブ新卒看護師に比べて、採血や点滴ルート確保に手慣れている分、OPT、そして就職が優位になったようです。
Gahart's 2020 Intravenous Medications: A Handbook for Nurses and Health Professionals
400以上の点滴薬を安全に投与するために必要な重要情報(英語版)。看護師と医療専門家のためのハンドブック。
治験会社でのインターンの仕事ぶりと、採血や点滴ルート確保の確実さが認められ、本採用が決定。
治験会社が永住権のスポンサーとなり、申請手続き開始。
約半年ほど前に無事に永住権を取得。永住権を取得後も、休みの希望を良く聞いてくれる職場が気に入っているとのことで、治験での仕事を続けていらっしゃいます。
日本での経験はアメリカ看護経験として『給料には加算』されないことが多いのです。加算してくれるところあります。加算されない、加算されるにしても、就活では日本での『看護経験』が有利になります。
日本での看護師経験は、レジュメ(履歴書・経歴書)に魅力的に書きましょう!By インターンシップ後・アメリカ国際看護師
日本にいながらNCLEXテスト合格、永住権スポンサー先を獲得した日本人看護師さん

アメリカで看護師として長く働き続けたい場合、『永住権スポンサーとなってくれる会社や病院』を獲得する必要があります。
話を聞かせてくれた看護師さんは、とても賢くて、要領の良い方です。日本の看護師免許を持っている場合、一番確実で、しかも無駄な費用も一切抑えてアメリカでの就職を叶えています。
彼女はまず、アメリカへは費用の一番安い語学留学で約半年ほど留学しました。
留学手続きは、エージェントを使わずに、ご自身で直接学校へ申込。そして学生ビザ(F-1 ビザ)の手続きも自身で。その後日本へ帰国。
語学留学の約半年で、アメリカ生活に慣れることができた。各種アメリカ看護手続きに必要となる英語にも少しづつ慣れたそうです。
アメリカ語学留学から帰国後は、日本で看護師をして通常の日本の看護師の給与をもらいながら、アメリカ看護師試験「NCLEX-RN」受験の手続きと試験勉強も独学で行い、同時に一般英語(IELTS/TOEFL)の高得点スコアを取得します。
アメリカ看護師試験の受験勉強が完璧になった時点で、東京で開催されたアメリカ看護師試験「NCLEX-RN」を受けて合格しアメリカ看護師免許を取得。
日本から永住権スポンサーとなってくれそうな会社や病院へ国際電話をかけたり、メールのやり取り、スカイプのやり取りで、アメリカ永住権スポンサーを日本に居ながらして獲得して、永住権の申請を開始する。
永住権が発行される前の『アメリカ労働許可証』が届いた段階で渡米して、スポンサー先の病院で働き始めました。語学留学では取得できない、ソーシャルセキュリティーナンバーも、もちろん取得しました。
この看護師さんいわく、アメリカの田舎の方のリハビリ病院や慢性期の病院、ICUや救命などは、かなり看護師不足な状態となっているところが多いようで、永住権のスポンサーとなってくれる可能性が高いとのことでした。

勤勉で真面目に働く印象を強く持たれている日本人看護師だったらスポンサーしてでも獲得したい病院経営者側(雇い主・スポンサー)の気持ちもわからなくないです。
この看護師さんの就職先は、田舎と言ってもロサンゼルスまで車で2時間程度の距離なので、「ド」がつくほど田舎ではないです。
これからアメリカでの就職も視野に入れ、アメリカ看護師を目指す方はアメリカの田舎での就職を考えてみても良いかもしれないです。
田舎でややゆったりとアメリカ看護に慣れて、都会へ転職もありですね。
アメリカ看護大学を卒業後、OPTの制度を利用してホスピスケアの会社へ就職を果たした看護師さんの道のり

OPTとはOptional Practical Trainingの略で、アメリカに学生ビザ(F-1 ビザ)で就学している看護留学生が、短大や大学の課程修了後に、病院、企業や会社での実地研修をしながら働く経験をするアメリカの制度です。インターンシップやJビザでの渡米と似た感じのニュアンスです。
大学で学んだ専攻分野と関連のある業種や職場であれば、有給または無給で、期間限定で就労できます。
OPTでの就職と通常の就職と異なるところは、期間限定であること。OPTでの就職期間は最大12ヵ月間。
その12ヵ月の間に、就職先に永住権のスポンサーになってもらう了承を得て永住権の申請を始めます。
この看護師さんの働いてるホスピスケアの会社は永住権のスポンサーになってくれないとのこと。12ヵ月一生懸命に働いたのに、スポンサーをしれくれないこともあるんです。
通常こうなると、OPTの期間が終了になり次第、日本へ帰国します。
アメリカの会社で看護師として働く経験ができて、今までと違った看護の視野も広がり良い経験ができましたとのことでした。
しかし、もっとアメリカで働きたいが本音だとのこと。
この看護師さんは、アメリカ看護の道を極めるため、OPT終了後はアメリカの大学院を目指し学生ビザを延長されると言ってました。
アメリカで長く働きたい看護師は、OPTが切れると合法的に働けなくなります。そのため、OPTで雇われる先を決める場合、その病院や企業がスポンサーとなってくれるかどうかを慎重に見極める必要があります。
アメリカ看護新人ナースのアメリカ就職採用状況

アメリカ生まれ、アメリカ育ち、アメリカの4年生看護大学を卒業の新人ナースさんの就職状況
アメリカの有名な看護大学(4大)へ行き、学費&生活費は1年間600万円ほどだったとのこと。4年間で日本の田舎の一軒家が買えるお値段 2400万円。
看護大学卒業その後、カリフォルニア州の看護師免許試験(NCLEX-RN試験)を受けて1回で合格。就職活動を始めたとのことです。
アメリカは新卒の看護師の求人が少し前から激減しています。大きい病院はおおよそ即戦力になる、経験のある看護師の就職を望んでいます。
アメリカの看護系の就職求人情報サイトを見ていても、新卒者(New graduate RN)の求人が少ないです。(皆無では無いです.....)
アメリカ人の英語が喋れる看護師で、有名な4年制の看護大学を卒業しても、初めの就職に苦戦してしまっている傾向です。しかし、辛抱強く、看護師以外のアルバイトをしながら6ヶ月ほど就職活動を続けて就職が決定しました。
まとめ
アメリカ看護師、新卒者の求人が少ない状況が続いています。
しかし、カリフォルニア州・ロサンゼルス地区は、現在も引き続き経験がある看護師不足が深刻な状況です。2020-2021年は各州で看護師不足が深刻な状況です。
今より更に給与をアップして、看護師になりたい人を増やしたい、辞める人を減らしたいと、看護業務停止のストライキを行うほど深刻な経験がある看護師が不足です。
日本の看護師は、採血や点滴がめちゃうまいと個人的に感じます。手先が器用だからですかね。筆者も採血や静注、アメリカ人医師に負けないほど、めちゃ得意です*(^^)*
強みを持つことが就職へ有利になり、良い就職先が早く決まる、これは世界共通です。

交流会に集まった人たちは、みんな共通性が。
言語の壁、環境の違い、習慣の違い、永住権(グリーンカード)取得と、いろいろなハードルをあきらめず1つ1つ乗り越えていることです。
海外の国家資格を取得。そして就職。自由の国、アメリカで充実した海外移住生活を満喫しているアメリカ国際看護師!私生活も看護仕事やそれ以外も多様性ありでイキイキ楽しんでいます(^^)/
アメリカは現実的な国でGIVE AND TAKEの精神が大切。これからアメリカ国際看護師を目指す方も、1つ1つ乗り越えて行くことで必ず目標も夢も達成です。
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【アメリカ看護】アメリカ国際看護師★カメナース★完全ロードマップ
「アメリカで国際看護師に興味がある!」「どうやったらなれるの?」本記事は、こんな疑問を持つ方のために「独学でNCLEX-RN試験勉強→合格→永住権獲得→現地で働く」までに必要な全てについてを解説した「カメナースアメリカ看護師完全ロードマップ」です。
著者:日本看護師、アメリカ・ニューヨーク州、カリフォルニア州国際看護師 カメナース