アメリカで英語で看護師として医療ボランティアに参加する
今回の記事では、アメリカ国際看護師免許取得に挑戦したい看護師の皆様が、国際免許に挑戦する前に、現地アメリカで英語で医療ボランティアに参加するための方法を紹介する記事です。
ニューヨーク州でボランティアしてみたい看護師さんはぜひ読んでみてください。
この記事の内容(目次)
看護師 Kさんがアメリカでボランティアに参加した際のあらずじ
日本の看護師であるKさんは、アメリカで看護師免許取得を夢見ていたが、少しだけ心配なことがありました。
それは、自分の英語が現地で通じるかということ。
英語は好きで中学から大学までずっと続けてきたが、彼女は自らの成長と自分の英語力を信じる力をつけるため、アメリカの病院でボランティア活動をすることを決断しました。
最初の数週間は挑戦だらけでした。。。
言葉の壁に苦しみ、患者さんとのコミュニケーションがとにかく難しかった。
しかし、同僚や患者さんは彼女の努力を感じ取り、協力的に支えてくれました。
Kさんは徐々に自信をつけ、英語力も向上していきました。
ボランティア活動のメリットは次第に現れてきました。まず、英語スキルの向上だけでなく、アメリカの医療システムや文化を理解する機会が増え、専門知識も広がった。また、患者さんとの交流を通じて、心のケアや患者さんのニーズを理解する力も養われました。
一方で、デメリットもありました。
時折伝えたいことの言葉に詰まり、ミスを犯すこともありました。しかし、その都度フィードバックを受け、改善することで、成長への道を切り開いていきました。
ボランティア活動を通じて、
Kさんは自らの限界を乗り越え、新しい環境での自分に自信を持つようになった。
そして、これが将来の看護師としての成功への第一歩であると確信しました。
アメリカ病院や施設でのボランティアって、いったいどんなことするの?
ボランティアの目的は、自分の時間と才能を患者さん達のために提供することです。
毎週数時間を病気の子供たちと遊んだり、高齢の患者に本を読んだりして過ごします。
地元のコミュニティグループに参加して、資金や資源を集めたりもします。
自分の特技や興味を活かした特別プログラムを作成する人もいます。
具体的には
- 子供や赤ちゃんと遊ぶ
- 音楽、マジック、コメディなど大人から子供まで楽しめるエンターテイメントを提供
- ガーデニングや造園、お野菜作り
- アートセラピープログラムの支援
- 本や書類の読み上げや手紙の執筆など、患者さんに対する個人的なサービス
- 車椅子や松葉杖、歩行器などの補助具を使用している患者さんの付き添い
- 作業療法士・理学療法士の補助
- アートセラピープログラムの支援
- 事務およびコンピューター作業
- 牧師さんの補佐
ニューヨーク州では、毎年、8,600 人以上のボランティアが 715,000 時間以上の奉仕活動をニューヨーク市保健病院施設に提供しています。
アメリカでボランティアをするための要件
要件
- 元気と意欲と笑顔!
- 時間の約束ができること
- トレーニングを受けることができること
- 医療要件を満たしていること
- アメリカ滞在ステータスや社会保障番号
まずはマストな要件「元気と意欲と笑顔!」
ボランティアには明るく元気な態度、意欲的な姿勢、そして心地よい笑顔が不可欠です。
これらの要素が、参加者やサポートを受ける方々にポジティブな影響を与え、活動をより楽しく充実したものに変えるからです。
元気な態度はチームの雰囲気を明るくし、一緒に働く仲間たちにも良い影響を与えます。意欲的な姿勢は新しい課題に前向きに取り組む力を生み出し、挑戦を楽しむことができます。
そして、心からの笑顔は温かなコミュニケーションを促し、支援が必要な人々に喜びや安心感を提供できます。
ボランティア活動は共に成し遂げる喜びがあり、そのためには明るさと笑顔がキーポイント!お互いに元気な気持ちを分かち合い、素敵な経験を共有します。
時間の約束ができること
週に決められた時間数と最低限の奉仕期間を守ること。具体的なボランティア内容は募集によってはさまざまですが、期間は3~6か月間、週に3~6時間ほどです。
トレーニングを受けること
患者擁護やカウンセリングなどの一部のプログラムには特別なトレーニングを受ける必要あります。
ですが、それらの必要なトレーニングは全て無料で受けられます。
医療要件を満たしていること
ほとんどの病院や施設では、
- 過去12か月以内に健康診断を受けていること
- 結核のPPD検査を受けていること
- 破傷風、水痘、麻疹、おたふく風邪、風疹の予防接種を受けていること
- インフルエンザの流行期と重なった場合は、毎年インフルエンザの予防接種を受けていること
などが求められます。
アメリカ滞在ステータスや社会保障番号は必要か?
アメリカで医療ボランティアをする場合、通常、社会保障番号(Social Security Number、略称: SSN)は必要ありません。
ボランティア活動は一般的に報酬がないため、雇用や税金関連の規制の影響を受けません。ただし、ボランティアプログラムや組織によっては、異なる要件や手続きがある場合もあります。
アメリカで長期間滞在する場合や、特定の公的プログラムに参加する場合には、SSNが必要になることもあります。ボランティア活動を始める前に、具体的な組織やプログラムを確認しましょう。
ボランティア特典やメリット12選
- 高校や大学の単位を取得:一部のボランティアのプログラムでは、高校または大学との取り決めがあれば、学業単位を取得できる
- コミュニティ貢献感:ボランティア活動は地元のコミュニティに貢献できる機会で、その結果、自己満足感や誇りを感じることができる。
- スキルの向上:ボランティア活動は新しいスキルを習得する絶好の機会。コミュニケーションスキルやチームワーク、リーダーシップの向上が期待できる。
- 人脈の構築:ボランティアは様々な人々と出会うことができる。新しい友達や専門家とのつながりを築くことができる。
- 社会問題の理解:ボランティアを通じて、社会的な問題やニーズについて深く理解することができ、社会的な視点が広がる。
- 職業経験の構築:ボランティア活動は新たな職業経験を得る良い機会です。これは将来の雇用機会を拡げる手段となります。
- 感謝:ボランティア活動は他者から、また他者へ感謝の波動に包まれる。この良い環境にいることで良いこと循環が起こり、やりがいを感じる要因となる。
- 心理的な健康:ボランティアは心理的な健康にも良い影響を与えるとされている。喜びや満足感を提供し、ストレス軽減に寄与。
- 言語の向上:ボランティア活動を通じて、新しい言語を学ぶ機会が得られる。特に異なる文化や言語環境でのボランティアは言語スキルの向上に繋がる。
- 自信の向上:ボランティア活動は自己成長と自己評価の向上に寄与する。難しい状況に立ち向かい、成功体験を積むことができる。
- 教育の機会:ボランティアは新しい分野やテーマについて学ぶ機会を提供。教育的な特典として、広範な知識や経験を得ることができる。
- アメリカ社会に受け入れられやすい:例えば、アメリカの大学への入学や、就職活動などのとき、ボランティアの実績があれば、「積極的に自己貢献を行う人として、かなりの好印象を与えることができます。」
まとめ
看護師 Kさんがボランティアに参加して感じたこと。
それは、ボランティアは奉仕活動を通じて、思いがけず、自分の生活を豊かにできる。
そのことに、ハッと!気づくことがよくあります。
ボランティアに必要な要件は、元気と意欲と笑顔!
時間の約束ができること、トレーニングを受けることができること、医療要件を満たしていることです。
日本の看護師免許を持っていて、これからアメリカの看護師免許を取りたい、そんな意欲を示すと、希望のボランティア先に優先をしてくれることも。
この記事が読者あなたの生活を楽しく、有意義に、豊かにしてくれますように!
この記事の著者:ニューヨーク・カリフォルニア国際看護師(BSN)・1級ネイリスト カメナース