世界ではどんな美容外科、美容整形医が人気?
国際形成外科学会 ( ISAPS ) 年統計発表結果をみて思うこと

国際形成外科学会 ( ISAPS: International Society of Aesthetic Plastic Surgery ) は、美容医療業界で唯一の世界の統計を発表している学会で、その統計発表は世界中から注目されています。
どこの国が一番多く美容手術してる?
どんな美容内容の手術している?
国や文化が異なる世界の動向は日本とアメリカの両国で美容外科、美容内科の看護師の経験があるためか気になりチェックしています。
ISAPSのGlobal Statistics 統計発表によると、2000万を超える美容外科的、非外科的処置が世界で実行されています。
年々、全世界で美容処置をする人がかなりの勢いで増えている傾向もあるようです。
アイドルやセレブもカミングアウトしちゃう時代ですから、段々と美容整形のハードルが低くなりつつあるのかもしれないですね。
美容外科大国2015
美容整形大国はアメリカでした!
2015年の統計でもっとも多くの美容処置を行った国はアメリカ、ついでブラジル、韓国、インド、メキシコ、ドイツ、コロンビア、フランス、イタリアの順でした。
私の個人的な印象では、美容大国とみんなが思っている国、韓国が一番かな?と思ってましたが、アメリカ手術施術合計数1,414,335 ( Total Surgical Procedures ) 断然のトップ1位です。
アメリカ非手術施術合計数 ( Total Non Surgical Procedures )、ボトックス注射やヒアルロン酸などの充填剤、ケミカルピーリング、レーザーによる若返りなどの合計数も2,628,275と断然のトップ1位。
美容整形、美容外科手術
世界ではどんな手術内容が多く施術されてる?
世界的に多く施術されているのは、豊胸手術(Breast Augmentation)、脂肪吸引(Liposuction)、まぶたの手術(Eyelid Surgery)、お腹の余分なお肉を取り除いたりする腹壁形成術(Abdominoplasty)、鼻形成術 (Rhinoplasty)の順の結果でした。
豊胸手術の世界合計数1,488,992
多くの豊胸手術がされましたね。
豊胸手術だけに特化して調査したデータをみて見ると、アメリカがやはり1位で309,985 次いでブラジル166,430 メキシコ61,613 ドイツ53,376 韓国50,553の順にランクインされてました。
日本で行われている美容手術の術式ですが、多くの術式が「アメリカの○○ドクターが考案した方法です!」と学会で発表されて、その方法を日本の先生方が日本へ取り入れていることが多いのもうなずける結果です。
しかし、日本の美容外科での豊胸手術のアプローチ(どこの部分から手術していくのか)は、ほぼ99%が脇の下のしわに沿って傷が目立たないように切開して豊胸手術を行っていました。
アメリカ看護師免許を取って、豊胸手術の介助についた時、おへそを切開して豊胸手術を行うことがほとんどで、その術式の大きな違いに少しビックリしています。
ドクターに伺うと、「おへその方が傷が目立たない、脇の下からのアプローチより乳腺を傷つけない、安全であることからこの術式なんだよ」と優しく他にもいろいろな事を教えて下さいました。
世界的に多く施術されている中に、日本で美容看護師をしていた頃には、年間数件しか介助につくことのなかった、お腹の余分なお肉を取り除いたりする腹壁形成術 ( Abdominoplasty ) がランクインしていることも凄いなと思います。
さすが美容大国のアメリカがこのランクを牽引している感じが表されてる感じです。
肥満 ( Obesity ) で脂肪吸引 ( Liposuction ) をして脂肪細胞の数を減らしても、伸びきってしまった皮膚は切り取ってしまわないかぎりたるでしまったままですからね。
食生活や日々の運動の大切さを痛感してしまいます。
美容外科大国2016年は?
この年も1位アメリカでした!
2016年統計でも、もっとも多くの美容処置を行った国は、前年と同様アメリカでした!
次いでブラジルの順位は2015年と同様で、次になんと日本が3位にランクインしてます!
次いで、イタリア、メキシコ、ロシアもランクイン、インド、トルコ、ドイツ、フランスの順でした。

美容手術2016年
世界ではどんな手術が多く施術されてる?
2017年発表された最新の2016年統計 ISAPS INTERNATIONAL STUDY ON AESTHETIC/COSMETIC PROCEDURES PERFORMED IN 2016 をみてみると、もっとも多くおこなわれた美容処置は脂肪吸引(Liposuction)1,453,340 次いで前年1位だった豊胸手術(Breast Augmentation)、次いでまぶたの手術(Eyelid Surgery)でした。
脂肪吸引(Liposuction)が1位になりましたね。
日本は、世界標準で痩せすぎの人の割合のほうが多いと言われてますので、肥満大国でもあるアメリカや”ボンキュボン”がマストのブラジルが、この結果にずいぶんと貢献してしまっている気がします。
部分痩せってほんとに難しいので、この部分のこの脂肪だけなくなって欲しいといった気持ちよくわかります!
2位に転落の豊胸手術(Breast Augmentation)、転落しているとはいえ、シリコンによる豊胸手術だけでも1,449,337回手術が行われている数の多さはすごいです。
国際形成外科学会 ( SAPS: International Society of Aesthetic Plastic Surgery ) ホームページリンク (英語)
学校卒業のお祝いに豊胸手術のプレゼント、彼氏から豊胸手術のプレゼントなどの話も聞きますし、だいぶセレブなどのカミングアウトの理由からかほんとにハードルが低くなっている印象がします。
健康な体にメスを入れて手術をするのですから、しっかりと情報収集して信頼のできるドクターや医療スタッフの元での施術を選んで、後悔のないようにしてもらいたいと心から思います。
プチ整形と俗に呼ばれている、メスを入れない美容治療。
非侵襲手術と美容看護師も習いますが、脱毛 ( Hair Removal ) やボトックス注射 ( Botulinum Toxin ) が多く施術されていますね。
ヒアルロン酸などの充填剤の注入も多く施術され、年々上昇している状況になってます。
よくプチ整形をしてみてら、少し変わって自分に自信が持てたので、もう少し変わりたいから手術を決心しました!と患者さんから話を聞くことがあります。
しかし先日、鼻プチ整形の充填剤の入れすぎにより鼻の皮膚が破けて、視力も低下してしまい車の運転にも支障がでてしまい裁判となり賠償金支払い命令がでていたニュース記事も目にしました!
プチやクイックなど、いかにも簡単なことのように説明される場合は要注意!身体に針や人工物、メスを入れるのですから、なんらかのリスクが伴います。
プチは看護師としてもやめて欲しい言い方です。
プチ整形と呼ばれている施術をする場合でも、整形でもしっかりと情報収集して手術を決心するのと同様に、病院やクリニック、先生選び慎重に、信頼のできるドクターや医療スタッフのもとでの施術を選んで後悔のないようにしてもらいたいと心から思います。
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