美容整形外科、美容外科、整形外科、形成外科、どれも似てる診療科だけど何が違うの?
こんにちは
日本とアメリカ看護師のカメナース です。
美容整形外科、美容外科、整形外科、形成外科、成形外科
漢字が似すぎているので、よく患者さまに混同されてしまいます。
「まぶたが重くて、目が開いてる気がしないよ...」
「二重もなんだか変な感じだし...」
「手術で治してくれるって聞いたけど」
「どこのお医者さまがみてくれるのかね?」
「成形外科か美容整形外科がいいよ..」
「なら、そこのミズノ美容外科で、いいのかね?」
これは、筆者と入院患者さんとの会話です。
そこで、今日は
どの診療科で、何の治療してもらえるの?
こんなテーマになっています。
整形外科ではどんな治療をしてもらえるの?
整形外科では、怪我や病気によって損なわれた身体の運動機能の治療を行っています。
骨や関節、筋肉、靭帯、脊髄、神経などの手術や治療、リハビリテーションを行うのがおもな治療内容です。
整形外科は、整形というと美容整形のイメージで使われがちです。
形成外科ではどんなことをしてもらえるの?
形成外科が行う治療は体の表面の異常、先天性の異常や外傷、がん手術後の変形の治療をしています。
例えば、先天性の異常口唇裂や火傷してしまった皮膚の移植手術、乳がんにより乳房切除を余儀なくされた患者様の乳房を再建したりする治療を行うのがおもな治療内容です。
美容外科ではどんなことをしてもらえるの?
美容外科は、容姿や容貌を若く美しくするための診療科です。
美容外科は、疾患(病気)を伴う人の治療ではないので、多くの場合は健康保険が適用されません。
ほぼ全額自己負担の自由診療です。
疾患(病気)のある患者様を対象にするのが整形外科や形成外科。
健康で機能障害のない人を対象にしているのが美容外科です。
美容外科は、整形外科や形成外科とは、保険でカバーされる医療を目的にしていない点が違います。
手術費用に大きな差がある
同じ手術内容でも、自由診療ですので、施設により手術費用に大きな差があるのも美容外科の特徴の1つになっています。
美容外科では、形成外科で使用される技術を美容の分野へ応用したのが美容外科になります。
例えば、形成外科で行われる眼瞼下垂の手術(まぶたが先天的な理由などで開けずらい)は美容外科でまぶたを二重にする手術などに応用されており、顔面骨折の整復手術がエラ削りやあご削り、フェースリフトなどの美容外科手術に応用されています。手術以外のエステティックやレーザー機器も人気
美容外科は個人個人の美意識に基づいて人体の見た目や加齢改善を目指しているので、近年では侵襲的な外科施術(手術)に加え
エステティックやレーザー機器などを使用した非侵襲的な施術を求めて美容外科へ来られる方も多くなっています。
美容外科の歴史
一説によると美容外科手術は紀元前500年前から行われたいたとも紹介されている文献もありますが、第二次世界大戦後以降に欧米を中心に急速に発展し、1958年に日本形成外科学会(JSPRS: Japan Society of Plastic and Reconstructive Surgery) が誕生しました。
この日本形成外科学会の誕生が、美容外科が広く日本に浸透するきっかけとなったようです。
日本で美容外科が診療科とされた歴史は浅いのです。
美容外科は形成外科の一つの分野とされていました。
美容外科を英語で表現すると?
美容外科はコスメティック サージャリー(Cosmetic Surgery)/ プラスティック サージャリー(Plastic Sugary)とも呼ばれてます。
コスメティック感覚、プラスティックで作る感覚だからこのような呼ばれ方になったとも表現されています。
プチ整形の言葉も一般に知られるようになりました。
(日本では違法な広告用語になりました)
世界中で新しい美容手術の手技や治療方法、美容医療機械の開発に力が入れられています。ますます、この分野から目が放せない状態です。
世界ではどんな美容医療が人気?国際形成外科学会 ( ISAPS ) 年統計発表
国際形成外科学会 (I SAPS: International Society of Aesthetic Plastic Surgery ) は、美容医療業界で唯一の世界の統計を発表している学会で、その統計発表は世界中から注目されています。どこの国が美容手術を一番多く?どんな美容手術しているの?美容外科の看護師をしているかたわら気になりチェックすることにしています。
この記事の著者:ニューヨーク・カリフォルニア国際看護師(BSN)・1級ネイリスト カメナース