【日本 VS アメリカ看護師】看護への仕事満足度『違いすぎる』件
こんにちは
日米看護師のカメナースです。
「自分の
看護の仕事と私生活に
満足してますか?」
医療技術の進歩・高度化
高齢化社会
人手不足
私たち看護師を取り巻く環境は
今後のますます大変状況になるのかもしれません。
そこで、この記事では、
日本とアメリカの看護師の仕事へ満足度の違いから
私達が看護師を辞めたいと『思わない変化』がありそうかまとめてみました。
日本の看護師の仕事への満足度
日本の看護師の7割強の看護師が仕事を辞めたいと思いながら働いている
日本の看護師の仕事の満足度はかなり低いです。
看護師を取り巻く労働環境は、
看護の質の向上を妨げる状態になっています。
さらには、看護師がキャリアアップしたいと思える環境が整備しきれていない状態にあります。
看護師の仕事の達成感に対する調査
日本医療労働組合連合会が行った、看護師の仕事の達成感に対する調査では、
十分な看護ができていないが5割
7割強の看護師が仕事を辞めたいと思いながら働いている
看護の仕事を辞めたい理由
看護の仕事を辞めたい理由としては、
人手不足で仕事がきついが約5割
賃金が安い
休暇取れない
夜勤つらいが3割超え
看護師の訴え
- 人や若い人が入職してもすぐに離職してしまう。育成に時間がかかるが、仕事は楽にならない。
- 電通の過労死事件など、それを生かそうという動きが感じられない。
- 夜勤は疲労回復に時間がかかる。公休とは別の休みが必要。
- 残業申請を出せない。
- 賃金が安すぎる、自分の命を削って他の命を守る看護という仕事に疑問を感ずる。
- 賃金が低い、離職者が多い理由を分析すべき。
- 重労働なのに賃金、手当が安い。中堅職員がやめてしまうため看護の知識、技術が不足し医療事故につながる。
- 医療職(三)表(看護師)は昇給が低いので上げて欲しい。
- 辞めたい。自分の力量と仕事量が伴わない。まわりに迷惑をかけている気がする。
- 勤務当日、体調不良でも人数が少なく休めない。
- ワーク、ライフ、バランスは子育て世代だけでなく、介護世代にもあてはまるのではないか、介護世代には何の対策もない。
- 子育て中だが、家庭や職場に負担をかけてしまい辛い。
- 事故をおこして免許をはく奪される前に早く退職したいと毎日考えている。
- 携帯待機の回数の上限がないのはおかしい。
- 精根尽き果ててしまってもう限界。自分が倒れそうです。辞めようと思う。
日本医療労働組合連合会・看護職員の労働実態調査4年毎実施参照・引用
日本の看護職の給料に関する課題
日本看護師協会では「看護職の賃金に関する課題」として下記の課題があるとされています。
① 看護師の賃金カーブは,他の医療職と比べて賃金上昇が穏やかになっている。
② 看護部門の人数規模に対するポスト数は少なく、また看護職の8割が同一の等級に含まれる医療職俸給(三)を参考としている病院も少ないため昇進や昇給の機会を得にくい。
③ 経験看護師を取り巻く労働環境の改善が必要。
超高齢化の社会が看護師不足に拍車をかけている
超高齢化・少子化の社会が看護師の人手不足に拍車をかけています。
厚生労働省によると、2019年度の看護学校の入学者が3年ぶりに減少しています。前の年より約1600人減っています。少子化なので、入学者が減っている可能性が考えられるようです。
同じ看護師の人手不足問題があるアメリカの現状はどうなのでしょうか?
アメリカの看護師の場合の仕事への満足度
アメリカの多くの看護師がキャリアと仕事環境に満足!!
看護師になった自分の選択に満足
看護師になった自分の選択に満足 83%
看護師になると良いよ!と他の人にオススメする 66%
現在の仕事に満足 60%
仕事が自分の健康に影響を与えていることが心配 55%
患者さまへの看護提供は満足か?
自分達の提供する看護ケアの質に満足 73%
患者さんともっと一緒に過ごす時間が必要だと思っている 44%
看護師になった自分の選択に不満
看護師になった選択を後悔してる 9%
仕事を辞めたくなることがよくある 38%
CAREER & WORK ENVIRONMENT
- 83% of nurses say they are satisfied with their choice of nursing as a career; only 9% disagree
- 73% of nurses say they are satisfied with the quality of care they provide
- 66% of nurses say they would encourage others to become nurses
- 60% of nurses say they are satisfied with their current jobs
- 55% of nurses worry that their jobs are affecting their health
- 44% of nurses say they usually do not have the time they need to spend with their patients
- 38% of nurses say they often feel like quitting their jobs
- 35% of nurses say they hope they will not be working in their current job in a year.
アメリカの看護師の仕事への満足度が高い理由
日本とアメリカ両国の看護師の体験を元に考えてみました。
満足度が高い理由
- 看護助手、准看護師、看護師、ナースプラクティショナー、麻酔科看護師、専門看護師、外科技術者(オペ直接介助専門)、瀉血専門士(フレボトミスト)など仕事内容がしっかり分業化されている。
- 社会から地位が高い職種として扱われている。
- 看護師キャリアアップがしっかり賃金に反映されている。
- 法令が厳しくサービス残業がない。
- 日勤看護師は日勤のみ、夜勤看護師は夜勤のみの勤務形態。
- 1日12時間シフトで休み週4日。
上記が、日本とアメリカの看護師・仕事への満足度を相反させている要因と感じています。
アメリカ看護師の働き方
アメリカ看護師の働き方
アメリカ看護師(RN:Registered Nurse)はケアプランを計画したり薬の管理、他の職種管理が主な仕事の内容になっています。
アメリカ看護師を取り巻くチーム医療・分業の働き方
看護助手、准看護師
私が日本で正看護師のときにしていた清拭、入浴介助、食事の世話、検査出し、ベット移動などはアメリカでは看護助手、准看護師が行います。
ER、ICU、オンコロジー専門薬剤師
救命ER、集中治療室ICUなど、まるでシャンデリアのように点滴薬剤がぶら下がる分野では、特にERやICU専門薬剤師が点滴ミキシングを担当しています。これ日本では私看護師が行っていました。オンコロジー(腫瘍学)も特殊な薬剤を多く使用するため、薬剤師がしっかり管理しています。
フレボトミスト
採血は日本では医師または看護師が行いますが、アメリカにはフレボトミスト、採血を専門にする資格職が存在し、医療系の専門職が多く分業されています。
スクラブテック
手術室の場合は、手術の直接介助のみを仕事としている外科技術者(Surgical Technologist)がいます。
この職業の人は、通称スクラブ(Scrub) 、スクラブテック(Scrub tech)と呼ばれていて、手術の直接介助のみを行います。
日本にはこのような外科技術者は存在しておらず、通常、外科技術者が行う仕事も准看護師、看護師が行います。
日本の看護師の未来はどうかな?
看護師は貴重な存在になる
1人の若い人が3人の高齢者を支える2025年頃。 若い日本の看護師は、貴重な存在となって社会的地位は高くなるはず。
ロボテックの進歩が看護業務をもっと楽にしてくれるはず。
貴重になることにフォーカスすると 現在コロナの影響でさらに看護師不足が問題になっています。
不足を補うためにニューヨークでは、看護師の時給が1万円にアップされている求人が。日給にして12万円は、日本の医師を超えています。
それでも人が足りず、応募が少ないのが現状なのです。
日本でも、ワクチン接種に関する地域の負担を軽くするため企業や大学等で職域(学校等を含む)単位でワクチンの接種を提供する看護師。一部の外資系企業が囲う看護師の時給が跳ね上がっています。
個人交渉できる看護師
日本の看護師も2025年頃
貴重な存在になっていることで
アメリカのようにしっかり分業され
社会的地位が認めれ
優先的に処遇改善される可能性あると思いませんか。
看護師
個人個人が働くスタイルを病院との交渉で自由に決める。
今でも少しずつ先読みしている企業系病院や自由診療の病院は移行してきてますね。
近い将来、ほとんどの病院や’クリニックがそうなると思っています。
あなたはどう思いますか?
この記事のまとめ
日本 vs アメリカ
看護師の仕事への満足度の違い『やばたん』でした。
辛い、辞めたい。
こんな度を超えたストレスは心身に良くない影響しかないです。
日本で看護師に疲れて強いストレスを感じているのなら
違う世界をのぞいてみると、今までの考えや世界観も大きく変わると思います。
その世界観や価値観が、あなたの未来を、そして日本を変えることができると思います
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気になる方はぜひ覗いてみてください。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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この記事の著者:ニューヨーク・カリフォルニア国際看護師(BSN)・1級ネイリスト カメナース