ナースプラクティショナー情報!完全診療権限ありはどの州?
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ナースプラクティショナー情報!完全診療権限ありはどの州?

この記事では、
ナースプラクティショナー3種類の実践範囲

診療権限の制限がないのはどこの州?
一部制限があるのはどこの州?
制限があるのはどこの州?
の情報を収集することができます。

当ホームページを訪れ、看護師免許(BSNまたはADN)取得を考えている方の中には、看護師免許の後に、ナースプラクティショナー (NP)を目指したい方もいるかと思います。

ナースプラクティショナーになることは、看護師にとって1つのやりがいのあるキャリアパスとなっています。

看護師免許と同じく州ごとにナースプラクティショナーになるための要件、ナースプラクティショナー免許取得後にできる業務内容が違っています。

そのため免許を取得する州選びの段階から、この違いを考慮する。これからのライフプランの計画に役立てることができるかもしれません。

2023年遂にカリフォルニア州も完全な診療権限を持つナースプラクティショナー認定に向けて動き出しました。

ナースプラクティショナー3種類の実践範囲

米国:ナースプラクティショナー3種類の実践範囲

ナースプラクティショナーは3種類の実践範囲規則があり、各州それぞれ違いがあります。

州の規制は頻繁に変更されることに注意してください。最新の規制について州の看護委員会に確認する必要があります。

 
完全な診療権限:
FPA: Full practice authority

ナースプラクティショナーは、医師の監督なしに患者を処方、診断、および治療できます。フルプラクティス州で活動するナースプラクティショナーも、医師と同じように、独自の独立したプラクティスを確立して運営することが許可されています。
ナースプラクティショナーにとって、完全な診療権限は、患者にケアを提供する機会と選択肢が増える それに伴うより高い給与が得られることを意味します。
高い学位を取得することにより患者を治療するために必要な豊富な知識を獲得して、専門的な目標に向かって取り組みながら、より多くの責任を負うことができます。

  1. アラスカ州:AK
    スケジュール II から V の規制物質を処方する権限を申請することもできますが、この分野のすべてのナースプラクティショナーがこの能力を持っているわけではありません。
  2. アリゾナ州:AZ
    患者に薬を処方する前に、規制物質処方監視プログラム(CSPMP:Controlled Substances Prescription Monitoring Program)申請書を提出し、麻薬取締局(DEA:Drug Enforcement Administration)に登録する必要があります。
  3. アイダホ州:ID
    大部分が田舎でナースプラクティショナーは、患者に薬を処方する権限も持っています。この権限を得るには、認定された継続教育(CE:Continuing Education)コースを 30 時間修了する必要があります。
  4. アイオワ州:IA
    すべてのナースプラクティショナーが薬を処方できるわけではありませんが(ARNP:Advanced registered nurse practitioner)免許を持つ専門家は、監督なしで処方できます。
  5. オレゴン州:OR
    オレゴン州のナースプラクティショナーは、完全な診療権限を持っていて、平均給与は全米で最も高いです。
  6. カンザス州:KS
  7. コロラド州:CO
    1,000 時間の練習を完了した後に暫定的な処方権限、その後、完全な処方権限を取得する。 完全な診療権限を取得する前に、医師やプラクティショナーメンターからの監督・監視が必要です。
  8. コネチカット州:CT
    コロラド州のように、しばらくの間、医師の監督・監視が必要です。3 年間医師と協力しなければなりません。
  9. コロンビア特別区:DC
  10. デラウェア州:DE
  11. サウスダコタ州:SD
  12. ニューヨーク州:NY
    2022年に完全な診療権限を持つ 25 番目の州として、ニューヨーク州は、ナースプラクティショナーを不必要に制約し、患者のケアへのアクセスを制限してきた時代遅れの法律を撤廃するために活動している州の拡大リストに加わりました!ナースプラクティショナーが開業前に監督医との契約書に署名しなければならないという要件を免除しています。ただし、3600 時間以上のナースプラクティショナー実務経験を持つナースプラクティショナーは、次のオプションを選択できます。
    1 )書面による診療プロトコルおよび協力医師との書面による診療契約に従って診療を継続する。
    2 )1 人以上の有資格医師またはニューヨーク州保健局の認可を受けた医療施設 (病院、養護施設老人ホーム、外来手術センター、診断および治療センターなど) と協力関係を築いていること。
  13. ニューハンプシャー州:NH
  14. ニューメキシコ州:NM
    DEA に登録し、州の認証を取得したナースプラクティショナーは、スケジュール II から V の規制物質を処方できます。
  15. ネブラスカ州:NE
  16. ネバダ州:NV
    薬を処方するための完全な診療権限ライセンス『FPA:Full Practice Authority』と 『Nevada Board of Pharmacy license』 を受け取ります。規制物質を処方するために、DEAは登録を義務付けています。
  17. ノースダコタ州:ND
  18. ハワイ州:HI
  19. マサチューセッツ州:MA
  20. ミネソタ州:MN
  21. メイン州:ME
  22. メリーランド州:MD
  23. モンタナ州:MT
  24. バーモント州:VT
    医師の監督下で 1,600 時間の練習を完了する必要があります。州の処方監視システムに登録されているため薬を処方することもできます。
  25. ロードアイランド州:RI
  26. ユタ州:UT
    FPA を採用した 27 番目の州です。
  27. ワシントン州:WA
    スケジュール V の規制物質やその他の特定の医薬品を処方することもできます。
  28. ワイオミング州:WY
  29. グアム:GU
  30. 北マリアナ諸島:MP
 
縮小されている診療権限:
Reduced Practice

ナースプラクティショナーは、患者を診断および治療できますが、薬を処方するには医師の監督が必要です。

  1. アラバマ州:AL
  2. アーカンソー州:AR
  3. イリノイ州:IL
  4. インディアナ州:IN
  5. ウェストバージニア州:WV
  6. ウィスコンシン州:WI
  7. オハイオ州:OH
  8. ケンタッキー州:KY
  9. ルイジアナ州:LA
  10. ミシシッピ州:MS
  11. ニュージャージー州:NJ
  12. ペンシルバニア州:PA
  13. バージン諸島: VI
  14. プエルトリコ:PR
  15. アメリカ領サモア:AS
 
制限された診療権限:
Restricted Practice

ナースプラクティショナーは、患者を処方、診断、および治療するために医師の監督を必要とします。

  1. カリフォルニア州:CA
    2023年1月1日からCA州ナースプラクティショナーは、AB 890 下で確立された、2つの異なるカテゴリになりました(103 ナースプラクティショナー:103 NPと104 ナースプラクティショナー:104 NP)。各カテゴリには、医師の監督なしで練習を許可される前に完了する必要があるさまざまな要件があります。
    103 NP になるための資格要件は、
    1 )California Board of Registered Nursing によって NP として認定されている。
    2 )認められた国家認証機関によって、16 CCR 1481と一致する、認識された人口に焦点を当てた国家認証を保持している。
    2 )申請日から 5 年以内に、フルタイムで 3 年以上、または 4,600 時間以上、カリフォルニア州の国家資格のカテゴリー内で実務への移行を完了している。実務への移行とは、ナース プラクティショナーが独立して実践できるように準備するために提供される追加の臨床経験と指導を指す。
    104 NP になる前に、まず少なくとも 3 年間、良好な状態で 103 NP として働くことを要求しています。したがって、理事会は現時点で 103 NP しか認証できず、2026 年まで 104 NP を認証することはできません。看護学博士(DNP))を保持している NP のこの要件の年数を減らすことができます。
    104 NP は2026 年以降、理事会によって 104NP になることが承認された場合、104 NP はグループ設定の外で標準化された手順なしで独立開業することができます。
  2. フロリダ州:FI
  3. ジョージア州:GA
  4. ミシガン州:MI
  5. ミズーリ州:MO
  6. ノースカロライナ州:NC
  7. オクラホマ州:OK
  8. サウスカロライナ州:SC
  9. テネシー州:TN
  10. テキサス州:TX
  11. バージニア州:VA

American Association of Nurse Practitioners 2022年10月アップデートState Practice Environment 参考&参照

ナースプラクティショナーなどのAPRNの為のコンパクト法

NCSBN APRN COMPACT 引用
NCSBN APRN COMPACT 引用 2023年3月21日

コンパクト法(APRN Compact:Advanced Practice Registered Nurse Compact)に加盟している州のナースプラクティショナー免許を持ち手続きを完了することで、州を超えて実践できます。1 つのマルチステートライセンスでAPRN が州の境界を越えて患者を対面および電子的にケアできるようになり、ケアへのアクセスが向上します。

しかし、まだ加盟州は極端に少なく、現在のモデルは、柔軟性、適応性、機敏さが十分ではありません。

APRN コンパクト法が制定された州

State with enacted APRN Compact legislation

  • ノースダコタ州:ND
  • デラウェア州:DE
  • ユタ州:UT

APRN コンパクト法案が保留中の州

State with pending APRN Compact legislation

  • アリゾナ州:AZ
  • ニューヨーク州:NY
  • ユタ州:UT
  • メリーランド州:MD
  • モンタナ州:MT
  • テキサス州:TX
  • ケンタッキー州:KY

現在アクションなし

Currently No Action

以上以外全州

https://www.aprncompact.com/about.page

ナースプラクティショナーは何をする看護師なの?

ナースプラクティショナーは何をする看護師なの?

ナースプラクティショナーの役割と責任は、常に進化しています。ナースプラクティショナーの実践権限は、看護師トレーニングの増加と医師および家庭医の不足に対応して変化し続けています。

アメリカでは、熟練した医療専門家の需要があり、それを満たす医師や看護師が常に不足しています。

ナースプラクティショナーが医師の下で働かなければならないかどうかの問題は、実践している州と、それが必要とする資格や認定によって異なります。

1965年に最初のナースプラクティショナー教育トレーニングプログラムが開始されて以来、看護師達は大きな成功と激しい反対を経験してきたようです。 医師の団体は依然としてナースプラクティショナーの制度に反対しています。

何十年にもわたる議論は今だに続いていますが、ナース プラクティショナーはさまざまな状態を治療する能力を備えたヘルスケア部門では、不可欠なプライマリ ケアプロバイダーであることがいくつもの研究によって何度も証明されています。

看護学修士(MSN)や看護学博士(DNP)などの高度な教育トレーニングプログラムでは、看護師は追加のトレーニングを追求して、ヘルスケア部門でより高度な役割を担うことができます。

ナースプラクティショナーの一般的な職務には次のようなものがあります。

  • 身体検査と観察の実施
  • 診断テスト注文と分析
  • 他の医療専門家に相談して患者を他の専門医療またはカウンセリングなどの選択肢に紹介する
  • 薬の処方投与
  • 治療の監視と管理

勤務先の州によっては、独自のメディカルプラクティスを所有できる可能性があるという追加の利点もあります。

まとめ

多くの医師が家庭医療やプライマリケアではなく、収益性の高い専門分野を追求することを選択するにつれて、FPAを備えたナース プラクティショナーの需要は急速に増加し続けています。

それに伴い、制限された診療権限を持つ州は、年々少なくなる傾向にあります。
ナースプラクティショナーを取り巻く環境は、ナース プラクティショナーがより良いケアを医師の監督下でなくとも提供できるよう変化し続けています。

2022年10月アップデートされた American Association of Nurse Practitioners の情報によると

完全な診療権限(FPA)の州は、日本人看護師にも人気の州、ニューヨーク州を含め、グアム、北マリアナ諸島を含め 30 となりました。カリフォルニア州も2023年遂に完全な診療権限を持つナースプラクティショナー認定に向けて動き出しました。

今後の更なるナース プラクティショナーを取り巻く環境変化、すごく楽しみです!

本日も長い記事を最後まで読んで頂きありがとうございました。

この記事の著者・動画制作者:ニューヨーク・カリフォルニア国際看護師(BSN)・1級ネイリスト カメナース

About Me

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Kame Nurse, BSN, RN
Japan
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北海道生まれ。九州と中部の看護学校を卒業後、准看護師 → 看護師免許を取得。看護奨学金を返済後に上京する。看護が好きすぎて、ほぼずっと2つ3つの病院をかけもちしながら働いてました。その後ニューヨークへ渡米。グローバル・エデュケーション・ニューヨーク、コロンビア大学留学後、NCLEX-RN試験に合格。ニューヨーク州国際看護師 New York State Registered Nurse になる。その後、ライセンスをCalifornia State, RNにエンドース。外科、内科、循環器外科、集中治療室、整形外科、耳鼻咽喉科、訪問看護、在宅看護、夜勤専門看護師、オペ室、ファミリープラクティス、美容外科、美容皮膚科、メディカル・スパの診療科に勤務。看護師になりたいと思ったきっかけは幼少のころから父の転勤が多かったこと。どこに住んでも活かせる絶対安定の国家資格とスキルを身に付けておきたいと思い現在も進行形。さらに詳しく運営情報ページへどうぞ。

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