ボケ・認知症の予防法を日米看護師が解説!ママを認知症にしない方法
こんにちは!
日米看護師のカメナースです。
多くの認知症患者さんや自分の家族のケアしてきた看護師が、ボケ・認知症の予防法についてまとめました。
この記事の内容
生活スタイルが認知症と関係してるかの研究が進む
昔と比べて今の生活は
- 食生活の欧米化
- 自動車や公共の乗り物の普及に伴う運動量の減少
- 核家族化による対話や交流の減少
- ストレスのかかりやすい社会
など
生活スタイルが昔とは違ってきてることがボケ・認知症と関係しているとして研究が進められています。
欧米へ移住している人やこれから移住をする予定の方は、特に予防が大切ですね。
認知症を完全に治す有効な治療法はみつかっていないのですが、予防することは可能であるとされてきています!
ボケ・認知症の予防に良いとされていること!
認知症の予防:その1
・起床後2時間以内に太陽の光を浴びる
体内時計を整えるのに良いとされています。
認知症の予防:その2
・バランスのとれた食事
新鮮な果物や野菜、良質なタンパク質をとり、バランスの取れた食事がボケ防止に良いとされています。
認知症の予防:その3
・ 運動をする
運動は動脈硬化を改善し、血管の病気のリスクを低下させて、呼吸機能も改善してくれるので、無理のない有酸素運動をするのが良いと言われてます。夫婦で楽しくお散歩しましょう!
週に少なくとも3日は運動を生活の中に取り入れてみては以下かでしょうか。
認知症の予防:その4
・社会的な交流を保つ
他人との交流を保っていた方がボケにくいとされています。
認知症の予防:その5
・手を動かすことをする
考え込まずに手を動かす方がボケにくいとされています。
上のボケ・認知症の予防に良いとされていることは、どれも簡単に注意を払って実行して行くことが可能なことですね。
認知症になり始めるときに落ちる3つの脳機能を衰えないようにする訓練方法!
筆者は1人の日米看護師として
下記の内容を多くの患者様や自身の家族にアドバイスさせて頂いてます。
脳機能アップ:その1
記憶が衰えないように自身が体験したことを思い出す訓練をする
例)
- 1日前、2日前のことを思い出して日記を書く
- 1ヶ月の銀行通帳をみて、何に使った金額なのか思い出してみる
脳機能アップ:その2
思考が衰えないように、新しいこと段取りを考えて実行する訓練
例)
- クックパットなどは見ないで、新しいレシピを考えて作ってみる
- ツアー会社に依頼せずに、海外旅行の計画を立ててみる
- 広告を見て効率よく、安く、買い物行く計画を立てる
- 料理を作るときに、一度に何品か同時進行で作る
何事も頑張りすぎると長続きしない
何事も頑張りすぎると長続きしないです。
あなたの好きそうなこと、あなたのママが好きそうなことを無理なく楽しく生活に取り入れて
脳の機能を鍛える訓練をしてみてはいかかでしょうか。
脳機能を集中的に鍛えるために訓練をしていくと脳機能は年齢によって衰えないと研究されています。
認知症を発症させないためにも効果的に脳を鍛える訓練をした方が良いですね。
糖尿病、高血圧、心臓病、肥満の人は、そうでない人に比べてボケ確率がかなり高いとされています。糖尿病、高血圧、心臓病、肥満にならないようにの予防も大切です。
看護師が語る認知症!ボケの前兆の症状とは?
看護師として筆者が色々な患者さんの家族とお話しするなかで、患者さんがボケと一般で言われる認知症と診断される前には前兆(徴候)があると感じます。
認知症の前兆
- 身だしなみが急にだらしなくなる
- 言葉の語尾などを繰り返して言うようになる
- 時間、場所の感覚がおかしくなる・不確かになる
- 趣味等に関心を持たなくなる
- 意味不明の行動をすることが多くなる
すごい数の日本人が認知症患者に!
65歳以上の高齢者の認知症患者数は平成24(2012)年の時点で、462万人と、65歳以上の高齢者の7人に1人と統計されています。
2025年には約700万人、5人に1人になると見込まれています。5人に1人だと家族に1人は認知症になる物凄い人数となります。
認知症は、認知機能の障害です。
記憶、思考、理解、計算、学習、言語、判断ができなくなり、日常生活、社会生活に困難をきたす人がこれほどまでに増加した日本の社会はどのようになるのか、看護師として想像したくない現実です。
看護師として個人としても考え深いです。
医療関係者用の認知症患者さんの理解:米国編
カメナースちゃんねるのYoutube動画メッセージに、日本では、治りにくい中核症状と治せる可能性のある周辺症状BPSDのような概念で考えられているかと思いますが、米国での概念と違いがあるのかご存知でしたら教えて頂きたいです。とのコメントを頂きましたので、米国の状況をお知らせします。
日本もアメリカも、ボケ・認知症の概念は世界保健機関や米国精神医学会の概念で診断・看護の計画を立てています。
AD:AlzheimerやVaD:vascular dementiaの診断によって異なる点も日本もアメリカも同様です。
看護をしていると、認知症の患者さまは日や時間帯によっても中核症状の出方が変化していることが感じられます。
そのような認知症の患者さまの障害の最小化がはかれるように認知症の患者さまが持っている現在の能力を最大限に引き出し、その人らしさ、できることに注目して看護して行かなければと常々思っています。
アメリカでは、アメリカ大手の製薬会社がAlzheimerの治療薬開発を打ち切りにしたりとなっているかたわら、日本で研究が進めれてれいる凝集沈着を防ぐ光触媒開発がどのように進行して行くか気になります。
現時点では看護師も介護士も、家族も日本や世界中の人も認知症を発症しないように予防に務めるしかないので、みんなが共に再生医療分野の研究症例の成功により認知症患者さまの家族、医療職のみんながやった!と声があげられる日がくるのが待ち遠しいです。
中核症状とは
中核症状は英語で:Core symptom
一般的に病院では認知症の患者さまの誰にでも出てしまう症状とされていている。文字通り、認知症の中核をなす永続的な症状のこと。
記憶障害、見当識障害は認知症の発症時から出現する。認知症の進行が進むにつれて、失語・失行・失認、実行機能障害などが出現してくる代表的な症状。
記憶障害とは
記憶障害は英語で:Memory disturbance
覚えることや思い出すことに支障をきたす。物忘れ、つい先ほどの出来事が思い出せない、今まで覚えていた道具の名前や知人や親戚の名前も思い出せないなどの症状がでる。
見当識障害とは
見当識障害は英語で:Disorientation disorder
見当識障害は、今どこにいるのか、現在は年月日の時間なのか、季節は夏なのか冬なのか、総理大臣の名前も好きだった芸能人の名前などもわからなくなってしまうような症状がでる。自分の子供へお前さんは誰?と言った親子関係ですらわからなくなってしまう。
失語とは
失語は英語で:Aphasia
失語は、言葉がうまく使えなくなる状態であるが、運動性失語(ブローカ失語)と感覚性失語(ウェルニッケ失語)の2種類の失語がある。
運動性失語(ブローカ失語)は相手の話している内容は理解できる。しかし自分が話したい時に呂律が回らない、言葉が出にくくなり、文字を書くことも難しくなるアウトプットが障害される失語。
感覚性失語(ウェルニッケ失語)は自分が話すときの言葉は流暢に出てくるが、相手が何を言っているのか、何が書かれているのかの意味を理解することができなくなる。
失行とは
失行は英語で:Abandonment
手足の機能には問題がないのに食事や排泄などの生活動作ができない状態になる。
失認とは
失認は英語で:Disapproval
身体には問題が無いのに視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚などの感覚を感じれないに状態になる。
実行機能障害とは
実行機能障害は英語で:Execution function failure
物事を論理的に考え、計画を立てて順序立てて実行することが効率的に実行できなくなる。夕食の献立を考えて、買い物に行って、調理をすると行った日常的に実行していた調理するといったことにも不具合が出てしまう。
周辺症状BPSDとは
周辺症状BPSDは英語で:Behavioral and psychological symptoms of dementia
以前は問題行動、周辺症状、随伴症状などの用語が使われていたが、現在は認知症の行動・心理症状(BPSD)と言うようになってます。
行動症状には、下記の症状があります。
- 徘徊
- 興奮
- 攻撃
- 暴力・暴言
- 介護拒否
- 帰宅願望
- 失禁:尿を漏らす
- 弄便(ろうべん)便をいじったり、自分の体や寝具・壁などに擦りつける行為のこと
- 異食:食べ物ではないものを口に入れてしまうこと
- 不安
- 幻覚:見えないものが見える
- 妄想
- 抑うつ
- 無気力(アパシー)
心理症状には、下記の症状があります。
この記事の著者・動画制作者:ニューヨーク・カリフォルニア国際看護師(BSN)・1級ネイリスト カメナース