看護師バーンアウトする前に即退職!アメリカ看護にチャレンジしてみては?!
こんにちは!
日米看護師のカメナースです。
看護師になったばかりのみなさんは、バーンアウト・燃え尽き症候群という言葉、聞いたことありますか?
もし、看護師になり思っていた看護と違う。
疲れた。。。
そんな思いがある方は、この記事をぜひ読んでみてください。
この記事の内容
バーンアウトとは?
バーンアウト(Burnout)とは、燃え尽きるという意味で、心身のエネルギーが尽き果てた状態を指す表現です。
バーンアウトは、人と関わるサービスを仕事にしている職業をしている人がなりやすいとされています。
燃え尽き症候群とは?
ひとつのことに没頭していた人が、極度の心身の疲労によって、ある日突然、まるで燃え尽きたかのように意欲を失い、社会に適応できなくなってしまうことを「バーンアウトシンドローム」(燃え尽き症候群)というと用語解説では定義されています。
慢性的な過労と仕事の遂行と支援の持続的な欠如によって引き起こされる肉体的、精神的、そして感情的な状態です。
看護はバーンアウトしやすい職業
看護師は他の医療従事者や患者さんなど人と関わる仕事がとりわけ多いのでバーンアウトになりやすい職業です。
看護師の人手不足。以前にも増して、看護師のバーンアウトが問題になっています。バーンアウトしないよう、早期発見、早期予防が必要です。
この記事では、日本とアメリカの両国で働いた看護経験を元に
- 看護師がバーンアウトしてしまう理由
- バーンアウトしそうな日本の看護師がアメリカナースを目指すと良いと思うこと
- アメリカ看護、日本と違ってること
をまとめてみました。
看護師がバーンアウトしてしまう理由
- 定期的に人の死に対処が必要なこと。
受け持ち患者さんを失い、悲しみの中にいる家族を支援する精神的な負担は圧倒的です。 - 2交代制勤務や夜勤勤務などの長いシフトが疲労やストレスにつながるため
- 救急部門などのストレスの高い環境にいる看護師は特に影響を受けやすい可能性がある
- 看護師不足による1人の看護師に与えたれている業務量が多過ぎる
- 看護師同士の人間関係や多職種との人間関係
- 他人と協力して、患者さんを回復へと導く中で、自分自身の自律性を制限され、独立した意思決定の欠如、社会的期待に応えるための絶え間ないプレッシャーがあり、そのことが疲労につながる
- 看護の仕事上での悩みだけではなく、プライベートな悩みや問題が影響することが多い
- 中堅看護師になると業務にマンネリ化を感じるようになり達成感が低下してしまう
看護師バーンアウトの徴候!見逃さないで!
徴候
- 頻繁に、露骨に、イライラした態度がでる
- 病気で頻繁に電話する
- 職場の変化に対処が困難になる(極端な不耐性)
- 他者へ冷淡な態度をとる
- 他者への攻撃的な言動が多くなる
- 物事に対して過敏に反応
- 何かを本当にしているかのようにすることで何かをしているふりをする
- 休みの日でも絶えず疲れを感じている
- 仕事に対する熱意の欠如
- 過小評価
肉体的、感情的、環境的に誰もがストレッサーに対して異なる反応を示します。
同じようにバーンアウトもさまざまな感じで個人個人異なって現れる可能性がある研究されています。
自分や同僚のバーンアウトの症状を認識するのは困難
自分や同僚のバーンアウトの症状を認識するのは困難とされていますが、何らかの軽度の徴候を経験することもあるようです。
最も大切なことは、できるだけ早く症状を認識することです。体と心が放つ小さな警告サインの現れに耳を傾けることがとっても重要だと思います。
警告サインがある場合は症状を真剣に受け止め、できるだけ早く介入を求めてください。
みじかに働いている同僚の看護師に看護師バーンアウトの徴候が見えた場合は早めの対応が必須です。
バーンアウトする前に即退職!アメリカ看護にチャレンジしてみては?!
アメリカの看護師の中にも、バーンアウトする看護師もいます。 しかし、アメリカと日本の看護は保険制度から、役割分担などが違うので、日本の看護師が取り巻かれている環境より、かなり良いと思うことがたくさんあります。
例えば、
- アメリカは患者さんの入院滞在日数が日本に比べ短いです。
医療制度の違いによる影響です。(入院費が高いため、患者さんは早くに退院を希望されたり在宅看護を希望されます) - 入院滞在日数が短いため重症度の高い患者さんが多いが病棟は4対1の看護体制で看護師の配置基準を定めています。(州により多少異なりあり)
日本は7対1看護体制が最新で野戦病院と呼ばれているような病院では看護師の数の確保が出来ず未だに10対1看護体制やそれ以上の場合も少なからず存在していて監査の度に隠している病院があるのが現状です
(看護体制とは、1人の看護師が患者を看護する人数のことです) - アメリカの看護は、業務が細分化されています。
看護師、准看護師、採血だけを専門に行うPhlebothomist(フレボトミスト)、手術の機械出し直接介助のみを担当するサージカルテック、食事配膳専門業者、環境整備専門業者など、それぞれ専門の仕事内容が決められています。
自分のやりたい専門スペシャルスキルに集中できるのがアメリカ看護の特徴です。それにより仕事範囲が限定されて仕事から受けるストレスが日本看護より少なく感じれます! - 昼夜のシフトを1人のナースがしないのがアメリカ看護です。
通常、アメリカナースは日勤勤務のみで就職、夜勤のみで就職と別れている。
交代制でないので生活のリズムは交代制に比べ楽になるようにと考えられています。夜勤のみのシフトはお金を稼ぎたい移民看護師(アメリカ産まれでない看護師、日本やフィリピン、中国など)が率先してシフトに入ることが多い病院もあります。 - アメリカは日勤帯の平均時給を比べても日本の約2倍くらいです。
日本の看護師は日勤勤務のみだと賃金が安い傾向があります。 - 1シフトの勤務時間の長さを12時間にして、週3勤務、週4日間休みにする病院が多いです。
(ライフバランス充実させる為&通勤にかかる時間ロスや引き継ぎによる時間ロスを少なくする目的があるようです)8時間勤務か12時間勤務を選ぶことができる病院もあります。 - 日本では認められていない尊厳死を認めている州が多くなってきています。
現在は6つの州とワシントンDC(カリフォルニア州、オレゴン州、コロラド州、ハワイ州、バーモント州、コロンビア特別区、ワシントン州)患者さんの希望する死のあり方を看護師も尊重できる環境と法整備を整えようとしている動きが活発です。 - 日本の正看護師の資格を持っていればアメリカで看護実習をせず、独学でもアメリカ看護師免許が取得できます。
- 日本で看護をしていた時に、日本の病院でも使っていた英語単語が多くあります。
- 新たな資格取得にチャレンジすることで、中堅看護師が脱落してしまいがちな、達成感の低下の問題を解決できます。
- 環境を変えることで、煩わしい人間関係などをリセットできることもあります。
- アメリカは、リラクゼーション大麻が合法になってきている州が増え、ストレスを上手にマネージできない看護師は役立てているのも現状です。
この記事の著者・動画制作者:ニューヨーク・カリフォルニア国際看護師(BSN)・1級ネイリスト カメナース
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