看護師や医療者の為のLGBT用語20選★LGBTQIA
◆Lesbian(レズビアン)は女性だけど、女性のことが好き
◆Gay(ゲイ)は男性だけど、男性が好き
◆Bisexual(バイセクシュアル)は男性と女性のどちらも好きになれる
◆Transgender(トランスジェンダー)は出生時の性別と異なる性別で生きようとする人
(生まれた時の性別と自分の感じている性別が異なる)
出生時に診断された性と自認する性の不一致
◆クィア/ クエスチョニング queer/questioning
ジェンダー・ノンコンフォーミング Gender non-conforming とも言います。
(“ジェンダークィア genderqueer”)<
LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)のどれにも当てはまる気がしないし、日によって変わったりするのでLGBTのどれに当てはめる必要も感じないし、わからない状態の人の流動的な人のことを表す用語です。
自分の思う性が既存(きそん)の性別の枠組みにあてはまらない人のことです。
◆インターセックス intersex/intergender<
「中間的な性」を現す用語
例えば、見た目は女性で男性器(ペニス)はついていない。しかし体内に卵巣や子宮がなく、逆に精巣が存在しているなど、解剖学的性に典型的な女性に当てはまらない状態のことです。
この状態は、性別の差がすごくわかるようになる、思春期まで確認されないこともあるようです。
性染色体、生殖腺、生殖管および/生殖器の異常。
◆Aセクシュアル asexual
他の人に対して性的な魅力を感じないことです。
この度合は、個人差は多くあるようです。
えいせくしゅある エイセクシュアル ア・セクシュアル
略称としてAセクと略すこともある
◆アライ ally はLGBTでは無いけれどLGBTの人たちの活動を支持し、支援している人のことです。
ここまでが、
LGBTQIAをバラした内容でした。
このように、
男性女性のどの性に違和感がある人達は、違和感の無い人の数に比べると
少ない数になるので、
性的少数者(せいてきしょうすうしゃ)
セクシャルマイノリティーとも呼ばれています。
◆シスジェンダー Cisgender
トランスジェンダーでない人のこと
トランスジェンダーの方達を差別的に扱わないように生まれたのが用語がこのシスジェンダー
身体の性別と、心の性別が同じ人のこと
生まれながらに与えられた性別に何の違和感もない人のことです。
◆クロスドレッサー Crossdresser
自分の性別とは逆の服装や装飾品(そうしょくひん)を身につける事
一般で言われる「女装 じょそう」「男装 だんそう」のこと
男性が女性が着る服装を着る
女性が男性の着る服装を着る
ことです。
クロスドレッサーの人は、解剖学的な性別は変えたくない、性転換手術を望んで人です。
◆トランスベスタイト transvestite
トランスベスタイトはクロスドレッサーと同じように異性の服を着る人のことですが、
現在、トランスジェンダーのコミュニティでは軽蔑的な言い方とされていてクロスドレッサーの用語を使う方が好ましいとされています。
◆ジェンダー Gender
社会的・文化的につくられる性別のこと、性差のこと
例えば、
日本では、男性=外で仕事、女性=家庭といった性別の違いによる役割分担の意識による性別のこと、性差のことです。
無意識に「男性はこうあるべき」「男性は外で働くべき」「女性はこうあるべき」「女性は料理をするもの」と決められている、
世の中の男性と女性の役割の違いによって生まれる性別のことをジェンダーと表現します。
◆ジェンダー・ディスフォリア Gender dysphoria
性別違和(セイベツイワ)
自分の生まれ持った肉体的性別と精神的性別に不一致、違和感を覚えていることです。
◆性同一性障害 Gender identity disorder (GID)
ジェンダー・ディスフォリアと同じく、性別違和(セイベツイワ)のことです。
自分の生まれ持った肉体的性別と精神的性別に不一致、違和感を覚えること
しかし、 アメリカ精神医学会が発行した精神疾患の分類と診断の手引き書で、
このGID性同一性障害をジェンダー・ディスフォリアへ変えたので、
「性同一性障害」ではなく「ジェンダー・ディスフォリア 性別違和」という新しい診断名を使う方向へになっています。
アメリカ精神医学会の手引き書をもとに、翻訳がしっかりとなされるように、日本精神神経学会の用語翻訳ガイドラインが作られています。アメリカ精神医学会DSM-5 の英語を統一した翻訳にするための用語翻訳ガイドラインで探すと見ることができると思います。
アメリカ精神医学・精神疾患の分類と診断の手引き書 DSM 1973(昭和 48)年に同性愛(homosexuality)の項目が削除しているようです。次いで 1992年には、世界保健機関(WHO)も『疾病及び関連保健問題の国際統計分類』(International Classification of Diseases and Related Health Problems:ICD)から同性愛(homosexuality)の項目を削除しているようです。
◆ジェンダー・フルイド Gender fluid
性別が日によって違ったりする心の状態
◆ジェンダーアイデンティティー Gender identity
性の自己意識ことです。
例えば
男、女、両方、またはどちらの感覚でもない感覚のことです。
私はおんなと思っておんなとして女子力をたかめたいと思ってる意識のことが、私のジェンダーアイデンティティーな女性ですといった感じになります。
◆セクシャルオリエンテーション Sexual orientation
性的指向(せいてきしこう)
◆ステルス Stealth
ホルモン療法や性転換手術をして、性別を変えたトランスジェンダーの人が事実を秘密にしていることをステルスと表現します。
カミングアウトしていない状態のことです。
◆トランスフォビア Transphobia
レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー、クィア、インターセックスの人へ嫌悪感や不快感がある状態のことをトランスフォビアといいます。
フォビアには、
高いところが、だめな高所恐怖症(こうしょきょうふしょう)、狭いとこが駄目な恐怖症、ぶつぶつとした物がだめ、対人恐怖症など、いろいろなフォビアがあります。
医療に関わる人達が特にセクシャルマイノリティーの人達のことを理解する必要があるのか?
◆どんな人でも、具合が悪くる
◆どんな人でも検診を受けやす環境が必要
◆ホルモン注射や豊胸手術などをしているひとの検診は特に問題となってる
◆少数の方達のことなので理解されず、うつ病や自殺などが多い
◆少数の方達のことなので情報が行き渡っていない
などの沢山の理由があるので、特に医療従事者は理解する必要があると教えられました。しかし、アメリカでも、日本でも、医療従事者への認知が思うように進んでいないと調査結果が出ています。
勇気を出してカミングアウトされる人達の影響もあり、これからは、もっと医療従事者がセクシャルマイノリテーの方へ医療や看護、介護を提供する機会が増えると予測されています。
YouTubeでも、
カミングアウトされる方もいらっしゃいます。
キットチャンネル
かずえちゃん
YouTubeを通じて、セクシャルマイノリテーの方が今よりももっと生きやすく過ごせるように努力されていることに感銘を受けました。
アメリカは沿岸部では、LGBTへの理解を示していて、内陸部では宗教的な問題からLGBTに理解を示せない地域もある状況です。アメリカ西海岸のロサンゼルスには、ウエストハリウッドと言う地域があります。そこには虹色の旗がたくさんあります。虹はセクシャルマイノリティーのシンボルカラーですね。機会を作ってウエストハリウッドのレポートも詳しくブログにして行きますね。
このブログに記載の英語のスペルはLGBTQIAに関する情報が多い、英語のWEBサイトを見る際などに役に立てて頂けると幸いです。