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看護学校のシラバス・カリキュラム・単位証明などの翻訳を無料にする方法

こんにちは、

先日カメナースブログの読者さまからあるお問い合わせをいただきました。
文才のない私の記事なんぞ、読んでいただけるだけでもありがたいのですが、
ご質問までいただき感謝です。

ご質問内容は「アメリカ看護師 NCLEX-RN受験」のために看護学校のシラバス・カリキュラムの英語翻訳を業者に依頼すると、

安くて「50万円」、
高くて「230万円

もする、とのことでした。
230万円!?。。。高い。。

そこで今回は、私がNCLEX-RNに合格した際の手続きなどの経験も含めながら、看護学校のカリキュラム・シラバスの英訳を極力お金をかけないで行う方法について解説してみました。

どんな書類を翻訳しないといけないか?

アメリカ看護師試験「NCLEX-RN」を受験する際、「CGFNS」という「外国の看護学校を評価する機関」に、次のような書類を英語に翻訳して提出します。

  • 学校のシラバス(カリキュラム)
  • 卒業証明書
  • 成績(単位)証明書
  • 厚生労働省から発行された看護師免許

そもそもなんのために翻訳するか?

CGFNSは
卒業した学校がアメリカの看護師に必要な教育をしているか」そして、
その教育を修了し、アメリカの看護師になるための知識を持っているか
を評価する機関

であり、あなたが看護師としての教育を受け、日本の国家試験に合格し、アメリカの看護師としてもやっていけますよ、ということを証明するために提出します。

自分で翻訳するメリット

看護系の学校のシラバスやカリキュラムは医療用語も多く「卒業した学校によっては100ページ以上」にもなる場合があり、ある程度の費用が発生するのは致し方無いとは思いますが、ここまで高いとさすがに引きます。

確かに業者に依頼すれば「安心」なのですが、 この翻訳作業を自分で行うことで多くのメリットがあります。

自分で翻訳するメリット

  • 医療英語に関わる時間を強制的に作ることができる。
  • 真剣になれる。そしてやる気を出せる。
  • 翻訳する作業が「NCLEX試験勉強の基礎学習」になる。
  • なにがともあれ「無料
  • 翻訳した自分の英語を「添削してもらえる機会」を得ることができる。
  • 家族にも手伝ってもらうことで、自分がどのような勉強をして国試に合格したのか理解してもらえる。
  • 家族の英語力」も少し上がる。
  • 卒業校の先生方や家族に応援されることで、自分自身の励みになる。

ではデメリットは?
。。。。あまり思いつきませんでした。

仮に書類に不備があっても、CGFNSからメールが届きますし、オンラインでその内容が見れるようになってるので、それも自分で直せばいいし、足りなかったらまた送るだけです。

CGFNSにはいろんな国からの申請があるので、偽装や不正が無いかを見極めないといけませんが、そもそも日本の看護師免許は、日本という国の「国家資格」なのでブランド力があり、問題になることもありません。

もし看護師のことを知らない人が翻訳している方が、私にとっては不安です。

実践!お金をかけない翻訳方法

翻訳に必要なものを、私が実際に使ったものからリストしてみます。

必要なもの

  • パソコン
  • インターネット(主にGoogle翻訳を使用)
  • OCR(文字読取機能)付きスキャナー
    (ページが多い場合はあったら便利。いや私はタイプするって方は必要ナシ)
  • 医療系電子辞書
    (必須です。NCLEXの試験勉強は辞書なしでは不可能です。スマホのアプリでももちろんできますが、実際電子辞書の方が使いやすいです。後におすすめ辞書を紹介しています)
  • 人手(家族や卒業した学校の英語の先生など)

提出する書類は、日本語と英語の両方を「紙」で提出しますので、両方から見て、お互いにわかるような書類を作りましょう。

看護師免許の翻訳

まずは「看護師免許」ですが、これは厚生労働省に直接英語で発行してもらうことができますので、翻訳の必要はありません。下記の問い合わせ先に直接連絡しましょう。

厚生労働省
医政局 医事課 試験免許室免許登録係

〒100-8916
東京都千代田区霞ヶ関1-2-2
03-5253-1111

卒業証明書の翻訳

卒業証明書は「〜を修了したことを証する」などと書かれている書類です。賞状のように縦書きのものは「横書きに直して」翻訳します。日付は「必ず4桁の西暦」で表記してください。厚生労働省からの英語の免許証を「テンプレート」として参考にするとわかりやすいと思います。

日付の表記

日本とアメリカでは日付の表記が違いますので、できればアメリカ表記に直しておくことでCGFNSも審査しやすくなりますね。

  • 日本の表記:2019/11/16(年月日の順)
  • アメリカの表記:11/16/2019(月日年の順)

シラバス・カリキュラムの翻訳

カメナースが使用している辞書(カバーがボロボロです)

卒業した学校によっては、かなりの量になるシラバス・カリキュラム、出来るだけ効率よく翻訳していきましょう。

家族や卒業した学校の英語の先生などにも手伝ってもらえるのであればお願いしてみましょう。

私の場合、英語担当の先生から「看護科の先生の中にも英語が得意な先生がいたので手伝ってもらった」とのことでした。本当に感謝です(涙。

学校の先生方は、本業と別に協力してくださるので「空いた時間で大丈夫ですので...」とお伝えして、時間には余裕を持って願いするようにしましょう。

STEP.1
書類をスキャン(オンラインで提供されている場合はスキップ)

冊子状になっている場合は「綴じ部分を裁断し、1枚1枚の紙にします」。そのあとに、スキャナーに自動送り機能を使いながら、どんどんスキャンしていきます。セクション毎にしっかり整理して、パソコンに保存していきましょう。

STEP.2
OCRで文字おこし(オンラインで提供されている場合はスキップ)

OCRとは画像にある文字をパソコンで扱える文字として読み込んでくれる機能」のことで、スキャナーに通常は無料で付属するソフトです。これがあれば文字をタイピングする時間を大幅にカットできます。スマホのアプリを使ってみるのも手です。
スキャナーを持っていない場合や、書類のページ数が10〜20ページ程度であれば、パソコンにそのままタイピングしていきましょう。

STEP.3
Google翻訳にコピペして翻訳

テキストをGoogle翻訳にコピペしてどんどん翻訳していきます。ここでは文法などはあまり気にせず、とにかく英語のシラバス・カリキュラムを作ることだけを考えて翻訳しましょう。1文1文校正・添削すると効率が悪いです。

STEP.4
校正・添削して、日英が比べられるように整理

Google翻訳は日々精度が上がっていますが、たまに変な翻訳をしてしまったり、翻訳できない場合もあります。そんな場合には医療系電子辞書を使って校正・添削していきます。

医学生用のプロフェッショナルモデルの電子辞書を使って、自分と家族で手分けして、完璧と思えるくらい翻訳をしました。(その時の私の英語力は中学生以下です)

カシオ 電子辞書 エクスワード 医学プロモデル

電子辞書はNCLEX-RNの勉強でも、病院でもかなり使います。選ぶポイントは「STEDMAN'sの辞書が入っていること」です。安いものを買ったのですが、調べたい語が出てこなくて結局買い換えました。

Amazon

STEP.5
印刷

日本語と英語を比べてわかるように印刷しましょう。

ちなみに「シラバスとカリキュラム両方とも必要なの?」と言う疑問には、「成績(単位)証明書の内容が説明できる」ものであれば両方出さなくてもパスする可能性は十分にあります。

実際私は「シラバス(20ページ程度)」しか出していません。

シラバス・カリキュラムが手に入らない場合

例えば、学校が廃校になった、学校から学科がなくなった。などの理由で、どうしてもカリキュラムやシラバスが用意できそうにないって時は、とりあえず「最寄りの教育委員会」に連絡してみましょう。

廃校になっても教育委員会に聞けば、その廃校した学校の卒業生の情報を持っている今の学校のことを教えてもらえるはずです。仮にシラバス・カリキュラムがなくても、看護師免許を持っていることが事実であれば、次のステップに必要な「成績(単位取得)証明書はどこかにあるはず」です。

それでも手に入らない時は、「シラバス・カリキュラム無し」で申請してみましょう。その際に、学校が廃校になったなどの理由を添えて出すことです。

カリキュラム・シラバスを提出しなくて、審査にパスした後輩もいます。

成績(単位)証明書の翻訳

通常、成績(単位取得)証明書は、1枚ないし2枚の書式に書かれているはずです。何百枚もあるわけではないので、翻訳するだけなら、さほど時間もかかりません。

ですが、この成績(単位)証明書こそが「CGFNSに提出する書類の中で最も重要な書類」となります。

「そもそもなんのために翻訳するか?」にてお話しした通り、 「あなたがその学校を修了し、アメリカの看護師になるための知識を持っているかどうか」がこの書類で審査されます。

ここが重要!

  • 単位の内容を理解しながら翻訳する。
  • 自分が取得した単位は全て明確にして翻訳する。

というのは、
CGFNSが要求してくる単位の分類表」というのがあり、学校で取得した単位をその分類表に振り分けないといけません。
この時に、「どのように分類するか迷う場合が多くある」からです。

CGFNSの単位の分類表。
学校の単位をこの分類表に振り分ける時に迷うことが多い

例えば、
精神科学に分類されるはずの科目を内科学に分類してしまったり」、
看護実習の単位はCGFNSで言うところのどの分類なのか」などです。
分類の仕方によって単位に偏りが生じてしまう可能性があるからです。

そのため、ここでは「CGFNSの分類表を日本語に翻訳して」単位証明と照らし合わせるように作業します。

単位の名前や内容は、学校によって異なる」ため、
分類に迷った時は卒業した学校の先生に聞くしか方法がありません。

ここが重要!

分類できないからといって、絶対に省いたりしないでください。必ず全ての単位を分類してください。そうしないと合計単位数が足らなくなってしまいます。

雑に分類してしまうと必要な単位を取得していないと見なされる場合もあります。

あなたの卒業した学校が、厚生労働省から認可を受けている学校であれば、
その学校は、必ず文部科学省によって決められた単位があるはずです。
だからこそ卒業して、国家試験に合格すれば免許が取れるのですから。

そのため、「え?私、単位が足りないかも?」などの心配は無用です。
(取得単位が一番少ない専攻科を卒業した私でさえ、審査にパスしています)

翻訳者さまに証明書を添付してもらう

翻訳作業が終了したら、その書類を「ATA(アメリカ翻訳協会)」公認の翻訳者の方にお見せして、翻訳が問題ないという証明書を添付してもらわないといけません。

翻訳者さまは、結構身近で見つけることができます。業者でなくて、個人の方でも構いません。
下記のサイトで探すことができます。
一般社団法人 日本翻訳協会
(このサイトよく落ちてますので、その場合は電話しましょう)

一般社団法人 日本翻訳協会
〒180-0003
東京都武蔵野市吉祥寺南町 2-13-18 1F
(0422) 24-6825

翻訳者さまを見つけたら、下記のように伝えましょう。

伝える時のポイント

  • 学校の英語の先生にも確認してもらっている。
  • 大きな間違いや訂正、書き直しは、ほとんどない。
    (ほとんど必要ないように、自分なりに仕上げてから伝えましょう。)
  • 訂正がある時は、自分で直します!
  • 実際には証明書添付のみになる。
  • リーズナブルな料金でお願いします。

まとめ

英語で看護にチャレンジするのですから、時々不安な気持ちになりますよね。
自分が経験したのでよくわかります。

でも、きっとこの記事を読まれているあなたは、日本の国家試験に合格していて、それは「日本という国が認めた看護師」ということです。誇りを持ってよいことです。頑張ってください。

もしも、単位の振り分けが不安。そんなときは、私が見てみるのも可能です。
「カメナースの時間が空いた時でも大丈夫です!時間に余裕あるので、一応、見て欲しいです!」そんな方は、ご連絡が多少遅くなることもご了承の上で、お問い合わせください。

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