【英語翻訳を無料にする方法】看護学校のシラバス・カリキュラム・単位証明

こんにちは
日本看護師、アメリカ・ニューヨーク、カリフォルニア国際看護師、1級ネイリストのカメナースです。
先日カメナースブログの読者さまからあるお問い合わせをいただきました。
文才のない私の記事なんぞ、読んでいただけるだけでもありがたいのですが、
ご質問までいただき感謝です。
ご質問内容は「アメリカ看護師 NCLEX-RN受験」のために看護学校のシラバス・カリキュラムの英語翻訳を業者に依頼すると、
安くて「50万円」、
高くて「230万円」
もする、とのことでした。
230万円!?。。。高い。。
【翻訳代行】審査済み200社の翻訳会社の中から、最もマッチする8社以下の見積もりができるサービスを利用して見積もりをしてもらうのも良いかも知れません。
あなたが英語翻訳が必要な必要書類、文字数によって、枚数によって金額が変わるので、どのくらいの料金がかかるのか8社から見積もりをしてもらえます。
CGFNSでも、スタンダードサイズ(8.5 x 11インチ)1枚の書類を$85で英語翻訳サービスがあります。
利用される場合は、下記のリンクからサービスへ
仮にCGFNSで翻訳すると1枚の書類で約1万円。
枚数がたくさんあるときは、どうしても料金がかさんでしまいます。
そこで今回は、私がNCLEX-RNに合格した際の手続きなどの経験も含めながら、看護学校のカリキュラム・シラバスの英訳を極力お金をかけないで行う方法について解説してみました。
この方法で、CGFNS審査パスしたので安心してください。
CGFNSへ提出・どんな必要書類を英語翻訳するの?
アメリカ看護師試験「NCLEX-RN」を受験する際、「CGFNS」という「外国の看護学校を評価する機関」に、次のような書類を英語に翻訳して提出します。
- 学校のシラバス(カリキュラム)
- 卒業証明書
- 成績(単位)証明書
- 厚生労働省から発行された看護師免許
そもそもなんのために翻訳するか?
CGFNSは
「卒業した学校がアメリカの看護師に必要な教育をしているか」そして、
「その教育を修了し、アメリカの看護師になるための知識を持っているか」
を評価する機関
であり、あなたが看護師としての教育を受け、日本の国家試験に合格し、アメリカの看護師としてもやっていけますよ、ということを証明するために提出します。
実践!お金をかけない翻訳方法
翻訳に必要なものを、私が実際に使ったものからリストしてみます。
必要なもの
- パソコン
- インターネット(主にGoogle翻訳を使用)
- OCR(文字読取機能)付きスキャナー
(ページが多い場合はあったら便利。いや私はタイプするって方は必要ナシ) - 医療系電子辞書
(必須です。NCLEXの試験勉強は辞書なしでは不可能です。スマホのアプリでももちろんできますが、実際電子辞書の方が使いやすいです。後におすすめ辞書を紹介しています) - 人手(家族や卒業した学校の英語の先生など)
提出する書類は、日本語と英語の両方を「紙」で提出しますので、両方から見て、お互いにわかるような書類を作りましょう。
看護師免許の翻訳
まずは「看護師免許」ですが、これは厚生労働省に直接英語で発行してもらうことができますので、翻訳の必要はありません。下記の問い合わせ先に直接連絡しましょう。
卒業証明書の翻訳
卒業証明書は「〜を修了したことを証する」などと書かれている書類です。賞状のように縦書きのものは「横書きに直して」翻訳します。日付は「必ず4桁の西暦」で表記してください。厚生労働省からの英語の免許証を「テンプレート」として参考にするとわかりやすいと思います。
日付の表記
日本とアメリカでは日付の表記が違いますので、できればアメリカ表記に直しておくことでCGFNSも審査しやすくなりますね。
- 日本の表記:2019/11/16(年月日の順)
- アメリカの表記:11/16/2019(月日年の順)
シラバス・カリキュラムの翻訳

卒業した学校によっては、かなりの量になるシラバス・カリキュラム、出来るだけ効率よく翻訳していきましょう。
家族や卒業した学校の英語の先生などにも手伝ってもらえるのであればお願いしてみましょう。
私の場合、英語担当の先生から「看護科の先生の中にも英語が得意な先生がいたので手伝ってもらった」とのことでした。本当に感謝です(涙。
学校の先生方は、本業と別に協力してくださるので「空いた時間で大丈夫ですので...」とお伝えして、時間には余裕を持って願いするようにしましょう。
書類をスキャン(オンラインで提供されている場合はスキップ)
冊子状になっている場合は「綴じ部分を裁断し、1枚1枚の紙にします」。そのあとに、スキャナーに自動送り機能を使いながら、どんどんスキャンしていきます。セクション毎にしっかり整理して、パソコンに保存していきましょう。
OCRで文字おこし(オンラインで提供されている場合はスキップ)
「OCRとは画像にある文字をパソコンで扱える文字として読み込んでくれる機能」のことで、スキャナーに通常は無料で付属するソフトです。これがあれば文字をタイピングする時間を大幅にカットできます。スマホのアプリを使ってみるのも手です。
スキャナーを持っていない場合や、書類のページ数が10〜20ページ程度であれば、パソコンにそのままタイピングしていきましょう。
Google翻訳にコピペして翻訳
テキストをGoogle翻訳にコピペしてどんどん翻訳していきます。ここでは文法などはあまり気にせず、とにかく英語のシラバス・カリキュラムを作ることだけを考えて翻訳しましょう。1文1文校正・添削すると効率が悪いです。
校正・添削して、日英が比べられるように整理
Google翻訳は日々精度が上がっていますが、たまに変な翻訳をしてしまったり、翻訳できない場合もあります。そんな場合には医療系電子辞書を使って校正・添削していきます。
医学生用のプロフェッショナルモデルの電子辞書を使って、自分と家族で手分けして、完璧と思えるくらい翻訳をしました。(その時の私の英語力は中学生以下です)
カシオ 電子辞書 エクスワード 医学プロモデル
電子辞書はNCLEX-RNの勉強でも、病院でもかなり使います。選ぶポイントは「STEDMAN'sの辞書が入っていること」です。安いものを買ったのですが、調べたい語が出てこなくて結局買い換えました。
印刷
日本語と英語を比べてわかるように印刷しましょう。
ちなみに「シラバスとカリキュラム両方とも必要なの?」と言う疑問には、「成績(単位)証明書の内容が説明できる」ものであれば両方出さなくてもパスする可能性は十分にあります。
実際私は「シラバス(20ページ程度)」しか出していません。
シラバス・カリキュラムが手に入らない場合
例えば、学校が廃校になった、学校から学科がなくなった。などの理由で、どうしてもカリキュラムやシラバスが用意できそうにないって時は、とりあえず「最寄りの教育委員会」に連絡してみましょう。
廃校になっても教育委員会に聞けば、その廃校した学校の卒業生の情報を持っている今の学校のことを教えてもらえるはずです。仮にシラバス・カリキュラムがなくても、看護師免許を持っていることが事実であれば、次のステップに必要な「成績(単位取得)証明書はどこかにあるはず」です。
それでも手に入らない時は、「シラバス・カリキュラム無し」で申請してみましょう。その際に、学校が廃校になったなどの理由を添えて出すことです。
カリキュラム・シラバスを提出しなくて、審査にパスした後輩もいます。
成績(単位)証明書の翻訳
通常、成績(単位取得)証明書は、1枚ないし2枚の書式に書かれているはずです。何百枚もあるわけではないので、翻訳するだけなら、さほど時間もかかりません。
ですが、この成績(単位)証明書こそが「CGFNSに提出する書類の中で最も重要な書類」となります。
「そもそもなんのために翻訳するか?」にてお話しした通り、 「あなたがその学校を修了し、アメリカの看護師になるための知識を持っているかどうか」がこの書類で審査されます。
ここが重要!
- 単位の内容を理解しながら翻訳する。
- 自分が取得した単位は全て明確にして翻訳する。
というのは、
「CGFNSが要求してくる単位の分類表」というのがあり、学校で取得した単位をその分類表に振り分けないといけません。
この時に、「どのように分類するか迷う場合が多くある」からです。

学校の単位をこの分類表に振り分ける時に迷うことが多い
例えば、
「精神科学に分類されるはずの科目を内科学に分類してしまったり」、
「看護実習の単位はCGFNSで言うところのどの分類なのか」などです。
分類の仕方によって単位に偏りが生じてしまう可能性があるからです。
そのため、ここでは「CGFNSの分類表を日本語に翻訳して」単位証明と照らし合わせるように作業します。
「単位の名前や内容は、学校によって異なる」ため、
分類に迷った時は卒業した学校の先生に聞くしか方法がありません。
ここが重要!
分類できないからといって、絶対に省いたりしないでください。必ず全ての単位を分類してください。そうしないと合計単位数が足らなくなってしまいます。
雑に分類してしまうと必要な単位を取得していないと見なされる場合もあります。
あなたの卒業した学校が、厚生労働省から認可を受けている学校であれば、
その学校は、必ず文部科学省によって決められた単位があるはずです。
だからこそ卒業して、国家試験に合格すれば免許が取れるのですから。
そのため、「え?私、単位が足りないかも?」などの心配は無用です。日本語から英語へ翻訳、単位の振り分けをする際の「お手本として」「参考として」、
実際にCGFNSへ提出した必要書類:
3点、PDFダウンロードして確認していただけます。
- シラバス:看護分野:授業科目:科目目標:教育内容の概要の日本語&英語翻訳
- 単位取得証明書
- CGFNS単位振り分け表
【一番人気】カメナースが実際にCGFNSに提出した単位振り分け表
カメナース自身がCGFNSで申請し、合格した時に実際に提出した「単位振分表」そのものです。「看護シラバス・カリキュラム」「単位修得表(日本語&英翻訳)」と「CGFNS単位振り分けブレークダウン用紙(英語)」の3つが含まれます。
翻訳者さまに証明書を添付してもらう
翻訳作業が終了したら、その書類を「ATA(アメリカ翻訳協会)」公認の翻訳者の方にお見せして、翻訳が問題ないというATA公式の証明書(サティフィケート)を発行してもらわないといけません。
翻訳者さまは、結構身近で見つけることができます。業者でなくて、個人の方でも構いません。
下記のサイトで探すことができます。
「一般社団法人 日本翻訳協会」
(このサイトよく落ちてますので、その場合は電話しましょう)
翻訳者さまを見つけたら、下記のように伝えましょう。
伝える時のポイント
- 学校の英語の先生にも確認してもらっている。
- 大きな間違いや訂正、書き直しは、ほとんどない。
(ほとんど必要ないように、自分なりに仕上げてから伝えましょう。) - 訂正がある時は、自分で直します!
- 実際には証明書添付のみになる。
- リーズナブルな料金でお願いします。
まとめ
英語で看護にチャレンジするのですから、時々不安な気持ちになりますよね。
自分が経験したのでよくわかります。
でも、きっとこの記事を読まれているあなたは、日本の国家試験に合格していて、それは「日本という国が認めた看護師」ということです。誇りを持ってよいことです。頑張ってください。
もしも、単位の振り分けが不安。そんなときは、私が見てみるのも可能です。
「カメナースの時間が空いた時でも大丈夫です!時間に余裕あるので、一応、見て欲しいです!」そんな方は、ご連絡が多少遅くなることもご了承の上で、お問い合わせください。
著者:日本看護師、アメリカ・ニューヨーク州、カリフォルニア州国際看護師、1級ネイリスト カメナース
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